フリッツハンセンより、アルネ・ヤコブセンデザインの
白総革を使用したOxford（オックスフォード）ハイバックチェアを買取いたしました。

1872年に創業したフリッツ・ハンセンは当初、曲げ木を得意とする北欧デンマークのブランドです。
現在人気の北欧デザインですが、デザイン性の高さや機能性の高さを、
世界中に広めたブランドと言えるでしょう。
当初は曲木技術を得意とし、そのしなやかなラインは人々を魅了しました。
20世紀に入りカール・クリントやハンス・ウェグナー、アルネ・ヤコブセンなどのデザイナーと代表作を残し、
北欧家具のデザイン性の高さを国際的な評価として定着させました。
また、今日の工業化された製造手法のパイオニアであるだけに、
その製造技術の緻密さには定評があります。

デザイナーのアルネ・ヤコブセン（Arne Jacobsen）は、
1902年にデンマーク、コペンハーゲン生まれで生まれた建築家でもある人物です。
デンマーク王立芸術学校卒業後、ポール・ホルソーの建築事務所に勤務し、
ル・コルビジェやミース・ファン・デル・ローエらの影響を受けました。
1950年デンマークの家具ブランド、フリッツハンセンとコラボして、アントチェアを発表しました。
その後も、自身が設計したコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのために
デザインしたチェアのエッグ・スワンなど、美しい日用品を世界に広めています。

買取しましたオックスフォードチェアはアルネ・ヤコブセンが、
英国オックスフォードのセント・キャサリンズ・カレッジの教授用チェアとしてデザインしたチェアです。
このチェアの特徴である高い背もたれは、独自の空間をつくり出すと共に威信のシンボルとなり、
後にこの「教授用の椅子」は、オックスフォードシリーズへと発展しました。

オックスフォードはデビューから40年以上を経て、
2005年にオリジナルのデザインを忠実に実現してリニューアルされました。
背もたれの高さも各種あり、カバーのバリエーションも選べます。
また、ラウンジ用モデルやアームといったオプションも充実しています。

買取させていただき、誠にありがとうございました。