大自然が生み出した迫力と、研ぎ澄まされた匠の技と心が息づく松本民芸家具より、
最高級のミズメザクラを使用した「77型曲肘布張イス」アームチェアを買取いたしました。

松本民芸家具は、長野県松本市にある家具ブランドです。
職人たちは、一人が一つの作品を受け持ち、手製のノミやカンナで、削り、磨き、組み立てます。
決して流れ作業はしません。
それぞれに異なる無垢材の癖を読み、木と語り合いながら、たっぷりの時間と手間を注ぎます。
一品製作から生まれる手仕事の魅力とは、
それは、大量生産された家具とは明らかに違います。
職人が伝統の手技で一点一点、技と心を注ぎこんで作る正直な手仕事は、
歳月を経るほどに輝きを増し、本物の味わいを深ていくのです。

ミズメザクラは、家具などの木工品の材料として非常に適しているとされていますが、
加工が難しく、それゆえ家具にするために熟練した技を要します。
また、本来、山中に散在しているので、入手も困難であり、
まして家具に使われる200年～300年の歳月を経たミズメは、
探すのも伐採して手に入れるのも難しいものなのです。
なぜそこまでしてミズメにこだわるのか。
それは、堅く、粘り強く、狂いにくいこの材が長年の使用に耐え、
使い込むごとに益々美しくなり、その存在感を増していくからなのです。

買取させて頂いた77型曲肘布張イスは、
上質な木を丁寧に削り出した肘部分は表も裏も滑らかな触り心地です。
堅めの座面は丈夫な構造で長持ちします。

優しい肌触りの木肌、美しい木目、木材ならではの素材感から、
木の持つ温もりを感じられて、心が癒されます。
使うほどに質感や風合いが増してくるのも特長です。
美しく艶やかに時の流れが刻まれていく家具は、見る人、触れる人に至福の安らぎと心のゆとりを与えてくれます。
使い込むほどに天然木特有の素晴らしさが感じられる商品です。

買取させて頂き、ありがとうございました。