イタリアの伝統的なインテリアブランドのダネーゼ(DANESE)から、
深澤直人デザインの「BincanSystem」ダストボックスを買取しました。

ダネーゼは、1957年にダネーゼ夫妻がミラノで設立したブランドで、
日用品を主に扱う小さなショップとしてスタートします。
この時期のイタリアは大量消費の時代でしたが、
ブルーノ・ムナーリとエンツォ・マーリの二人のデザイナーとともに、
「長く使い続けられる良いモノ」をコンセプトに、理想を高く持って活動を続けます。
1960年代には「デザイン関係者はミラノを訪れるとDANESEに必ず立ち寄る」といわれるほど、
イタリアのデザイン界で重要な役割を果たしました。
一時は大量生産・大量消費という時代に呑み込まれて閉鎖してしまいますが、
2001年に再びミラノ・サローネで新しい作品を発表して、
見ているだけで楽しくなるようなアイテムを送り出すデザインブランドとして再び動き出しました。

「BincanSystem」をデザインした深澤直人は、
1956年に山梨県で生まれた日本を代表するプロダクトデザイナーです。
1989年からの8年間、サンフランシスコのデザインコンサルティング会社IDEO勤務した後、
IDEO東京支社を設立しました。
2003年には独立して、Naoto Fukasawa Designを設立します。
人が普段、意識なくしている行動に目をつけたデザインに定評があって、
毎日デザイン賞をはじめ、国内外で多くののデザイン賞を受賞しています。

買取しました「BincanSystem」は、ダネーゼで初めて日本人デザイナーが手掛けたプロダクトです。
バスケットをそのままゴミ箱のように使用することはもちろん、
テーブル、傘立て、コートハンガーなど、共通のベース部分のストラクチャーに組み合わせて、
自由な用途で使うことができます。

買取させていただきまして、ありがとうございました。