モダンクラシックを象徴するKnoll（ノール）より、
ミース・ファン・デル・ローエがデザインした「ブルーノチェアを買取いたしました。

ノール（Knoll）は1938年当時24才でドイツ生まれの家具商の息子、
ハンス・ノールによってニューヨークで設立された家具ブランドです。
ミース・ファン・デル・ローエやエーロ・サーリネン、マルセル・ブロイアー、
ハリー・ベルトイヤーなど多くの著名な建築家やデザイナーが作品を手掛け、
その時代の新しい素材と技術を駆使して数多くの作品を生み出しました。

「Knoll社の歴史は、そのままアメリカにおける近代デザイン運動の歴史でもある」
と言われるほど「デザイン」に力を入れた家具ブランドになっています。

デザイナーのミース・ファン・デル・ローエは、1886年ドイツ生まれで、
今世紀最大の建築家、芸術家、哲学者の一人と言われ、三大巨匠としても有名です。
1929年バルセロナ万国博覧会のドイツパビリオンを設計し、
同時にスペイン国王夫婦のための椅子「バルセロナ・チェア」を発表しました。

買取させて頂きましたブルーノチェアはミースがデザインした、
キャンティ・レバー（片持ち）構造の名作椅子です。
シンプルな輪郭ながらも細部までこだわり抜いたデザインで、
チューゲンハット邸のダイニングルームのためにデザインされたこのチェアは
巨匠の手による20世紀デザインを代表するアイコン的作品と言えるでしょう。

ちなみに「ブルーノ」とは、チューゲンハット邸のある「ブリュン市」（Brunn）のチェコ語読みです。
この椅子に座るとエレガントさと引き締まった緊張感のようなイメージが湧いてきそうです。
買取させて頂きまして誠にありがとうございました！