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カッシーナ「イ・マエストリコレクション」を適正価格で売るポイントとは?名作家具をピックアップしながらわかりやすく解説!

小山大作小山大作

ブランド家具を高く売るコツや工夫

カッシーナのイ・マエストリコレクションをご存知でしょうか?過去の傑作として名高い家具をカッシーナの高い技術で復刻したシリーズです。ル・コルビュジエをはじめ、巨匠と知られるデザイナーの家具が再生され、文化的な価値も高いことでも知られています。 マエストリコレクションは、中古市場でも需要があり、高く取り引きされています。

どれも高級家具ですから、簡単に捨ててしまうことはあまりないとは思いますが、売却方法がわからず、悩んでしまうこともあると思います。そこで今回はイ・マエストリコレクションの名作をご紹介するとともに、オススメの買取業者や高く売るためのポイントや注意点など、わかりやすく解説していきたいと思います。売却を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

イ・マエストリコレクションについて

建築の巨匠と言われたデザイナーの家具の復刻シリーズが、イ・マエストリコレクションです。最初は1964年にル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンのチームがデザインした家具の製造を承認されたことからスタートしました。その後、ヘーリット・トーマス・リートフェルト、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、エリック・グンナール・アスプルンド、フランク・ロイド・ライト、シャルロット・ペリアン、そしてフランコ・アルビニの作品が名を連ねています。

全ての作品には作者の署名、カッシーナ イ・マエストリのロゴマーク、シリアルナンバーが刻印されていて、正規品であることを証明しています。

イ・マエストリコレクションで査定価格が期待できる家具

511 ヴェンタリオ(VENTAGLIO)テーブル

511 ヴェンタリオ(VENTAGLIO)テーブル

ヴェンタリオテーブルは、ル・コルビュジエとの共同作品で知られるシャルロット・ペリアンによって1972年にデザインされました。よくあるテーブルのように天板は真っ直ぐではありません。

ギザギザのような大胆なデザインですが、複数の人がテーブルを囲んでコミュニケーションがとれるようにと考えられています。また、テーブルを組み合わせて拡張することもできる画期的で自由な使い方ができるのが特徴です。

LC1 スリングチェア

LC1 スリングチェア

ル・コルビュジエと、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンとの共同デザインで1928年に誕生したのがLC1です。背もたれがリクライニングして、自由に角度が変えられるのが特徴となっています。

水平・垂直・直角という要素が入ったコルビュジエの建築に対する概念を表した作品とも言われ、現代における名作として語り継がれています。同じ構成ですが、素材が異なるアウトドアタイプもあります。

LC2

LC2

LC2は、LCシリーズの中でも人気の高いソファです。グランコンフォール(大いなる快適)という別名からも座り心地の良さが感じられます。名前をご存じない方も、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

こちらもル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンとの共同でデザインされました。リプロダクト品も多くのブランドから販売されているので、正規品であるか刻印をチェックしておきましょう。

LC3

LC3

LC2から派生したものが、LC3です。座クッションは1段のシングルクッションを使用しています。LC2との違いは、奥行と座面が広めであることです。背もたれと座面高は低くすることで、掛け心地もLC2とも異なったものとなっています。

座面が広いので、深くもたれかかってゆったりとした座り心地です。1928年のシャルロット・ペリアンのスケッチを元につくられたMeridienneという片側アームタイプもあります。

LC5

LC5

1934年にル・コルビュジエが自宅の昼寝用に設計したものが、LC5です。アームがないタイプなので、寝そべってくつろぐことができます。当初は製品化の予定はなかったため、幻のソファとも呼ばれています。

カッシーナが1974年に最初の復刻を行いましたが、その時は背もたれを倒すとデイベッドになる機能を持っていました。現在は、オリジナルを忠実に再現したものに改良されています。

LC6

LC6

LC6も他のシリーズと同じくル・コルビュジエとシャルロット・ペリアン、ピエール・ジャンヌレとの共同作品です。100年ほど前の1928年にデザインされたテーブルですが、とても現代的なデザインとなっています。

楕円形をした脚には当時飛行機に採用されていた金属パイプが使われていて、これは当時とても新しい素材でした。天板とベース部分は細い支柱でつながっていて、高さが変えられるのが特徴です。

LC9

LC9

1972年にシャルロット・ペリアンが自宅のバスルームのためにデザインしたのがLC9です。1973年にLCコレクションに加わりました。当初は籐張りでしたが、現在ではタオル地や革張りなどのバリエーションがあります。

フレームのカラーなども豊富なので、組み合わせ次第で雰囲気がガラっと変わります。スツールとして座ったり、サイドテーブルとしても使えたり、あらゆるシーンに溶け込むチェアです。

623 ルイスコーヒーテーブル(LEWIS COFFEE TABLES)

623 ルイスコーヒーテーブル(LEWIS COFFEE TABLES)

ルイスコーヒーテーブルの原型は、1939年にフランク・ロイド・ライトがデザインし、1959年に完成しました。直線のみのスタイリッシュな雰囲気ですが、素材に木材を使うことで、温かみも感じられます。

6枚のパーツで構成されたシンプルな構造ですが、天板とベース部分や支える部分の厚みは異なり、考え抜かれた設計であることがわかります。あの有名な照明タリアセンを設計したフランク・ロイド・ライトらしさが垣間見えるテーブルです。

523 メリベルスツール(TABOURET MERIBEL)

523 メリベルスツール(TABOURET MERIBEL)

ル・コルビュジエと共同でデザインを手掛けたシャルロット・ペリアンが単独でデザインしたのが、メリベルスツールです。フランスのメリベルにある典型的な内装からインスピレーションを得たことから、この名前が付けられました。

自然の素材である木材を使っていて、幾何学的にカットされた脚の美しさが際立ったデザインです。同じ山から着想を得たベルジェスツールもイ・マエストリコレクションに加えられています。

買取価格をアップするコツや工夫

買取価格をアップするコツや工夫のイメージ写真

ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

できるだけ商品の情報や状態を伝える

製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、 製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。

また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。 製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。

付属品・保証書を揃えておく

保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。 保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。

日頃から丁寧に使用してメンテナンスをする

製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。 日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。

また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。 将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。

できる範囲できれいに掃除をする

日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。

ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。 綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。

いくつかの業者に見積りをする

業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。 また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。

料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、 本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。

まとめて査定を依頼する

どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。 その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、 査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。 売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。

売却時に気をつけたいこと

売却時に気をつけたいことのイメージ写真

手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。

リプロダクト品・ジェネリック家具だと売れない場合がある

流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、 偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。 中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、 今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。 ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。

再販できない、大きな傷や汚れがあると売れない場合もある

有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、 大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。

少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、 余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。 その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。

運び出しが難しい大型家具の場合は予め業者に相談する

部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、 いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。 そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。

プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、 必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。 無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、 対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。

イ・マエストリコレクションの家具を高く買取してくれるおすすめ業者

ブランド家具・デザイナーズ家具買取専門のL-line(エルライン)

エルライン

L-line(エルライン)は15年以上、ブランド家具やデザイナーズ家具を専門に買取しているサイトです。 ブランド家具の買取に特化していて、15年にわたり数多くの買取実績があるので、家具やデザイナーに対する知識もしっかりとしています。 通常のリサイクルショップと違い、確かな目利きで適正・丁寧に査定してくれるので安心です。

また、実際に買取した家具がホームページで頻繁に紹介されているので、信頼度もあります。 出張料や見積無料で自宅まで来てくれる出張買取が便利で、大型家具や高額な家具を売りたい時は迷わず相談してみましょう。 買取をしたあとの販売ルートも確立されているので、買取価格も他社さんより期待できます。

エルラインで査定してみる

デザイナーズ家具買取 ZENON(ゼノン)

ゼノン

ゼノンはどこよりも高くというキャッチフレーズをコンセプトに、デザイナーズ家具の買取に力を入れているサイトです。 家具が好きなスタッフが在籍していて、各ブランドの紹介ページを見てもブランドやデザイナーの知識が豊富だとわかるので安心して依頼できます。

また、まとめて売ることで、査定価格が大幅に査定額のアップするので、企業やモデルルーム、オフィスなど、法人でまとめて売りたい場合にもゼノンは最適です。 見積もりは無料で、東京を中心に埼玉、神奈川県の一部であれば無料で出張買取にも来てくれるのも魅力です。

ゼノンで査定してみる

ブランド家具買取専門店 カムズファニチャー

カムズファニチャー

カムズファニチャーはブランド家具をメインに、骨董品や古美術品、お茶道具なども買取している業者です。 会社は茨城県常陸にありますが、買取方法は持込の他にも宅配や出張も行っているので、広い地域に対応しています。 東京などの都心にあるショップと比べると地代がかからないため、高価買取ができるところがカムズファニチャーの魅力で強みでもあります。 宅配買取も送料無料で行っているので、遠方の方や来店が苦手な人でも安心です。

まとめ

イ・マエストリコレクションは家具の好きな方なら一度は憧れるシリーズですよね。ここではご紹介しきれませんでしたが、50ほどのアイテムがコレクションされています。映画や公共の場で使われていることも多いので、見たことがある方も多いと思います。これだけの人気の高いシリーズですから、リプロダクト品も出回っています。忠実に再現されているリプロダクト品もありますが、やはりカッシーナの正規品は格が違います。

カッシーナの正規品との違いは、やはり刻印がなされていることです。作者のエンブレムであるロゴサインがマーク、作者の署名、シリアルナンバーがあるものはカッシーナであることを証明しています。また、LCシリーズにはCASSINAのサインが刻印されているので、売る際にはチェックしてみてくださいね。

Author

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小山大作
家具の買取をはじめて15年以上の実績を持つ、家具買取業界最大手のL-line(エルライン)株式会社の広報兼バイヤー。
好きなジャンルは、北欧系をはじめアメリカントラディショナルやフレンチカントリーなど様々。 持てる知識と経験をもとに、少しでも生活に役立つ記事をお届けします。

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