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いらなくなってしまった琴はどうやって処分するのがベスト?売るならどんな琴が高値に?オススメの処分方法をご紹介!

小山大作小山大作

不用品を処分する方法

演奏に飽きてしまった場合やレッスンに行かなくなってしまったなどの理由で不用になってしまった琴は、一体どのように処分したら良いのでしょうか?

琴は大きいので、一般のごみの日に捨てるのも難しいですから、処分方法がわからず困っている方もいらっしゃることでしょう。本記事で、おすすめの処分方法や琴を売る方法などについて、詳しくご紹介いたします。

和楽器の琴(筝)とはどんな楽器なのか?

まず、最初に琴とは一体どんな楽器なのかについて見ていきましょう。琴は、日本の伝統的な楽器です。奈良時代から平安時代に中国から日本に伝わったと言われています。雅楽として宮廷で貴族たちが演奏していた楽器でしたが、江戸時代には一般庶民も演奏できる楽器として普及していきました。

琴は、一絃琴、二絃琴、大正琴などいくつかの種類があります。木でつくった胴に複数の本の弦が張られており、柱と呼ばれる駒を動かすことで、音の高さを調節できるようになっているのです。演奏するときは角爪や丸爪を装着して、弦を弾いて音を出します。琴の大きさは種類によっても異なりますが、平均すると1.9mから2m30cmくらいです。

廃棄よりも買取に出したほうが良い場合とは?

不用になってしまった琴は、ごみとして廃棄する方法と買取に出す方法の2つの処分方法があります。まず最初に買取に出したほうが良い場合について、見ていきましょう。

プロ向けや演奏会用の琴、高級な素材が使われている琴

プロ向けの琴、演奏会用の琴など、良い音色がして、演奏性にも優れているため、高値が付きやすくなっています。また、貴重な木材など、高級素材が使われている琴なども高値で売れやすい傾向にありますので、それらの琴をお持ちの方は、捨てるよりも売却を検討してみると良いでしょう。

また、キズや汚れがあるジャンク品であっても、良い音色がする琴であれば高値が付くこともあります。見た目で判断して、捨ててしまわずに、弦を弾いて音を鳴らしてチェックしてみることをおすすめします。

購入したばかりの琴、ほとんど使っていない琴も売れやすい

購入して間もない琴、ほとんど使っていなくて新品に近い状態の琴なども、高値が付きやすいので、捨てるよりも売却したほうがお得です。琴などの楽器類は基本的に消耗品ですので、購入から日が経つほど価値が下がっていきます。

新しければ、新しいほど、価値があり高値になりやすいので、購入したばかりの琴は売却するのがおすすめです。琴は装飾が施されており、見た目も美しいですが、年月が経ったものにプレミアムが付くことは稀なので、不用になった場合にはできるだけ早い時期に売却してしまったほうが良いのです。

猫足の付いている琴も高値で売れる可能性あり

猫足が付いている琴も高値で売れる可能性があります。猫足は、舞台で演奏するときなどで使用されているものです。この猫足を琴の下に取り付けることで、床との間に空間が生まれて音の響きがよりよくなるという効果が得られるです。

猫足付きは、プロ用や演奏会用など高級な琴に付属していることが多いので、お持ちの琴が高値で売れる価値があるかどうかの判断材料の一つとなります。もしも、猫足付きの琴だった場合には、売却を検討してみてください。

くり甲という伝統工芸品の琴も高値が付きやすいです

くり甲と呼ばれている伝統工芸品の琴も、高級品なので高値が付きやすい傾向です。くり甲は、高級品に採用されている技法で、甲と裏板に繋ぎ目のないという特徴があります。産業省から伝統工芸品に認定されており、高い価値のあるものなのです。お持ちの琴の状態をよくチェックしてみて、もしも、くり甲だった場合には捨てずに売却したほうが良いでしょう。

買取はあきらめてごみと廃棄したほうが良いケースとは?

次に、買取をあきらめて、ごみとして捨てたしまったほうが良いケースについてみていきましょう。

上記のどれにも当てはまらなかったケース

廃棄したほうが良いケースは、先に述べた廃棄よりも買取に出したほうが良いものに該当しなかった場合です。プロ向けや演奏会用の琴、新品に近い状態の琴、猫足付きやくり甲などの高級品の琴以外であれば、売れる可能性が低いので、ごみとして処分してしまったほうが早いかもしれません。

音が出ないなど壊れてる琴で、メーカーも不明な琴

音が出ないなど、壊れている琴も売れる可能性がほとんどありませんので、売却よりもごみとして捨ててしまったほうが早く部屋を片付けることができます。また、破損がなく演奏できる状態の琴であっても、メーカー名や制作者がわからない琴については、高値で売れることはあまり期待しないほうが良いでしょう。

安い琴や中古品の琴、使用感やキズの多い琴も売れない

安い値段で買った琴、中古で購入した琴なども、売れにくいです。また、使用感があるもの、目立つキズや汚れがある琴なども、買取拒否されてしまうことが多いので、あきらめて廃棄したほうが早く片付けることができる場合が多いです。

自分で琴を廃棄する場合はどうしたら良いのか?

売れそうにない琴は、分解して捨てる、粗大ごみに出す、不用品回収業者に依頼するなどの処分方法があります。

自治体によって処分方法が異なるので注意が必要

不用になってしまった琴は、お住まいの地域の粗大ごみ回収を利用して処分できる場合があります。粗大ごみ回収の手数料金を支払って、ごみ置き場まで持っていけば回収してもらえるのです。琴1点あたりの粗大ごみの手数料は、1,000円が相場となっています。

手数料は、お住まいの地域によって異なりますので、ごみに出す前によく確認しておくようにしてください。また、自治体によっては、琴を粗大ごみに出すことが難しい場合もあります。まずはお住まいの地域にある役所のホームページで、琴が粗大ごみに対象となるかどうかチェックしてみてください。

細かく分解して一般ごみの日に出すのは大変

琴は木材で作られているため、自分で分解して燃えるごみの日に出せないだろうかと考える方もいらっしゃることでしょう。燃えるごみの日に出してしまえば、粗大ごみ料金がかからないのでお金をかけずに処分することができます。

ただ、琴は2m近くもありますので、胴体を切断して分解するのはとても大変な作業となってしまいます。燃えるごみとして出すためには、1辺の長さが30cm以下にしなければならないので、細かく切断する際に、かなりの手間がかかってしまうことでしょう。琴に使われている素材は木材だけではありません。

絃、柱、爪などにはいろいろな素材が使われていますので、それらを一つずつ分解して、さらに分別しなければなりませんので、一人で作業するのは難しい場合もあります。どうしても、分解して処分したい場合には、怪我をしないように気を付け、騒音でご近所迷惑にならないように十分に気を付けるようにしてください。

楽に廃棄したいならば不用品回収業者を探すのがベスト

分解する手間をかけずに楽に処分したい場合には、不用品回収業者を利用するのがおすすめです。琴の回収を行っている不用品回収業者もありますので、探してみると良いでしょう。自宅まで琴を引き取りに来てくれる不用品回収業者にお願いすれば、自力で粗大ごみ置き場まで運ぶ手間もかかりません。

琴以外の不用品も回収してもらえるので、いらないものをまとめて処分したい場合にもおすすめの方法です。ただ、不用品回収業者を利用する場合には、料金が高額となってしまうこともあるので注意が必要です。中には、不当に高額な料金を設定している悪徳な不用品回収業者もありますので、よく下調べして優良業者を選ぶようにしてください。

琴の買取は楽器買取専門店が一番おすすめ

不用になった琴を買取しているショップはたくさんありますが、一番おすすめなのは楽器買取専門店です。楽器買取専門店ならば、楽器に詳しいスタッフが鑑定してくれるため、適正な値段を付けてもらえます。できれば、和楽器の買取実績が多いショップを選んだほうが良いでしょう。和楽器の知識豊富な鑑定士がいるショップならば、猫足付きやくり甲などの価値もわかっているので、高値で買取してもらえる確率がより高くなります。

また、楽器買取専門店には、楽器修理のプロフェッショナルが在籍しているケースも多いです。修理可能なスタッフがいるショップならば、自社でメンテナンスが可能なので、多少のキズや汚れがある琴であっても買取してもらいやすくなります。高級な琴をお持ちの方は、楽器買取専門店に相談してみると良いでしょう。

壊れているでも琴を買取や引取している業者もあります

壊れているものや音が出ないジャンク品の琴であっても、大切な人が使っていたなど思い出がこもっているので、捨てられないという方もいらっしゃることでしょう。そんなときには、壊れているものでも引き取りしてくれる業者にお願いしてみると良いかもしれません。ジャンク品は高値が付くことはありませんが、業者に引き取ってもらえれば自分で捨てるという罪悪感を感じずに不用になった琴を手放すことができます。

琴を買取してくれるオススメ業者/ショップの一例

ピックアップ中の琴を持ってたら、今がねらい目のエルミュージック

エルミュージック(L-music)

エルミュージックは幅広い種類の琴の買取を積極的に行っています。特に内山琴製作所やみつや琴製造、藤井琴製作所のものは高価買取が期待できて、長年使っていたものや多少のキズや汚れでも買取してもらえる可能性が高いです。激しく壊れていて演奏が難しい琴以外なら買取してもらえるので、無料相談してみてはいかがでしょうか。宅配買取や出張買取も対応しているので、運びにくい琴もリスクなしで買取してもらえます。

エルミュージック(L-music)で査定してみる

琴を含む和楽器の買取に強い、よろず屋ありんす

よろず屋ありんす

よろず屋ありんすは骨董品や美術品の買取専門業者で、併せて楽器全般の買取にも力を入れています。買ったけど使わなくなった琴の買取はもちろんですが、継いだ家の押入れから出てきた、引っ越しを機に処分したいなどでしたら、併せて日本人形や掛軸、絵画や刀剣などの骨董品、美術品の査定も依頼できます。一般的な楽器買取業者や中古品買取業者ではなかなか正しい価格が出せないジャンルもよろず屋ありんすなら任せられます。

年季の入ったものや思い出のある懐かしいもの、なんでも買取してくれる、さくら堂

さくら堂

さくら堂は埼玉県にある古美術品や骨董品の買取専門店です。会社は埼玉県にありますが、店舗ではないので、その分のコスト削減で高価買取が可能になっています。関東全域への出張買取は無料で行っていて、その他遠方でも買取してほしいものの種類や多さによっては対応してもらえます。琴は持込も大変なので、出張費が無料のさくら堂は琴の買取に最適です。一緒に骨董品やレトロ玩具、アンティークなもの、着物などを買取してほしい方は、無料相談してみてください。

琴の処分方法に関するまとめ

以上、不用になった琴の処分方法や売却方法についてご紹介しました。壊れているなど売れそうにない琴は、お住まいの地域の粗大ごみ回収に出すことや不用品回収業者に引き取ってもらうことで処分することができます。

猫足付きやくり甲など伝統工芸品の琴、新品に近い状態の琴などは良い値段で売れる可能性がありますので、楽器買取専門店に相談してみると良いでしょう。できれば、和楽器に詳しいスタッフが在籍しているショップを利用するのがおすすめです。琴は新しいほうが高値が付きやすいのでいらないと思ったら、できるだけ早く売りに出すことをおすすめします。

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小山大作
家具の買取をはじめて15年以上の実績を持つ、家具買取業界最大手のL-line(エルライン)株式会社の広報兼バイヤー。
好きなジャンルは、北欧系をはじめアメリカントラディショナルやフレンチカントリーなど様々。 持てる知識と経験をもとに、少しでも生活に役立つ記事をお届けします。

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