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サックスを処分したい時はどうすれば良い?買取業者に出すメリットとは。

小山大作小山大作

不用品を処分する方法

楽器の「サックス」を処分したい、そんなときはどのような方法があるでしょう。 人気の高い楽器ですので、単に捨ててしまう以外に何か方法がないか探している人も多いのではないでしょうか。

高価なものですし、できればお財布にも地球環境にも優しい方法を選びたいものです。憧れて始めてみたけれどもう使わなくなった、学生時代に部活動で使ったきり今は倉庫の奥で眠っている、そんなサックスを満足のいく形で処分する方法を解説します。

「サックス」とはどんな楽器?

サックスはsaxophone(サキソフォン)という楽器で、ブラスバンドやジャズ、ロックやポップスなどで幅広く演奏される木管楽器です。開発されたのは1840年で、楽器の中ではかなり新しい部類に入ります。それだけに比較的演奏しやすい構造になっていて、学生時代に吹奏楽部やジャズ部で演奏したり、大人になってから挑戦を始めたりする人も多く人気の高い楽器です。構造上木管楽器のジャンルにはなりますが、もともと木管楽器と金管楽器のちょうど中間を埋める音色として開発されました。

人の声にイメージが近いとも表現され、柔らかい音も攻撃的な音も自在に出せるダイナミックレンジの広さが評価され、さまざまな音楽ジャンルに取り入れられました。その後も開発が進められ、現在メインとなっているのは高音域のソプラノサックス、中音域のアルトサックスとテナーサックス、低音域のバリトンサックスの4種です。

多くの人がサックスと聞いてイメージするのは、アルファベットの「J」のような特徴的な形をしたアルトサックスとテナーサックスでしょう。ただソプラノサックスは縦笛のようなまっすぐの形ですし、バリトンサックスはねじを含む長く複雑な形をしています。もし、処分したいものが自分の使っていたものではなく、倉庫やクローゼットの中から出てきたようなものであった場合、一見してなんの楽器かわからないこともあるかもしれません。

古くなるとメッキも剥がれたり変色したりしますので、とても音が出そうにないように見えることもあるでしょう。価値が感じられないかもしれませんが、必ずしも廃棄処分するしかないわけではありません。特に注目したいのはメーカーです。サックスには定番のメーカーがあり、中にはとても高級なものもあります。もしブランドもののサックスならまだまだ価値がある可能性もありますので、楽器本体に刻印などがないか確かめてみてください。普通は専用ケースに収められていますので、ケースにも注目してみると良いでしょう。

サックスを処分する2つの方法

サックスをゴミとして処分したい場合、2つの方法があります。まず大前提として普通の不燃ゴミのように収集日に出すことはできませんので、そこは認識が必要です。

粗大ゴミに出す

ゴミとして処分する場合、扱いは「粗大ゴミ」となります。粗大ゴミのルールは各自治体で細かく決められていますが、一般的にはサイズが大きいもの、分解が困難なもの、素材が特殊なものなどが該当します。サックスは一番短いソプラノサックスでも長さはもちろん30cm以上ありますし、専用ケースそのものもかなりの大きさになりますので粗大ゴミの扱いになるのです。居住する管轄の自治体には粗大ゴミの受付窓口が設けられていますので、電話やWEBなどから事前申請して指示通りに処分しましょう。

粗大ゴミの収集は月に数回決められた日がありますので、自分が指定された日までは自宅で保管する必要があります。また直接ゴミ処理施設へ持込が可能なところもありますが、持込を認めていない自治体があったり、以前は認めていてもルールが改正になっていたりするので注意が必要です。必ず最新のルールを確認してから、指示通りに行動するようにしましょう。粗大ゴミの処分には費用がかかりますので、市区町村が決める手数料に従って「粗大ゴミ処理券」を購入することになります。

粗大ゴミ処理券はシール式になっているので、申し込みの名前を明記して処分するものの見える場所に貼り付け、回収する人がわかるようにして指定日に指定場所へ出す必要があります。かかる費用は1,000円前後が一般的ですが、これも一概にいえません。 自治体によっては楽器とケースを別々の粗大ゴミとみなす場合もありますので、バラバラになると費用は倍になります。

不用品回収業者に出す

もう一つの処分法は、民間の不用品回収業者に出すことです。費用面からすると粗大ゴミとして自治体に出すより高くなりますが、細かい収集ルールや指定日に従う必要がないため、早く手軽に処分したい場合にはメリットがあります。処分料金は不用品業者ごとに設定が異なるので、複数の業者を調べてなるべく安く済むところを探す必要があります。

おおむね不用品1点ごとに料金が決まっていて、それ以外はトラックの台数と車輌の大きさで料金が決められていることが一般的です。インターネットで探すとさまざまな業者が見つかりますし、良心的で信頼できる業者であればさほど問題はないでしょう。もし処分したいのがサックスだけでなくほかにもたくさんあったり、引っ越しや倉庫整理などで大々的に片付けたかったりする場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。

あまり考えにくいですが、サックスがもうボロボロでとても直せるような状態ではなく壊れているような場合にも、不用品回収なら心配はありません。梱包の必要もありませんし、ケースがないようなむき出しの状態でもなんら問題ないのはメリットでしょう。また、自分で運び出す必要もなく、家まで引き取りに来てくれるので手間がありません。たかが楽器と考えるかもしれませんが、テナーサックスやバリトンサックスなどはもちろん、サックスはなかなか重量がありますので、持ち運ぶのは労力を使います。

1点だけ注意したいのは、不法に不用品を回収している悪徳業者です。不用品を回収するには市区町村の一般廃棄物処理業の許可が必要ですので、間違っても無認可で営業しているようなところにあたらないように気を付けましょう。

中古楽器の買取業者を利用する

もう使わない楽器、もしくは自分のものではない楽器だったとしても、楽器をゴミとして処分するのは忍びないと感じる人は多いです。そんなときに利用したいのが、中古楽器を買い取ってくれる買取業者です。買取業者を利用するメリットはかなり多いですが、処分費用がかからないばかりか逆にお金にすることができるのが第一でしょう。

特に有名なメーカーのサックスは、処分する前にまずは査定に出すことをおすすめします。たとえば多くのサックスプレイヤーが憧れるSELMER(セルマー)は、創業130年を超えるフランスの有名ブランドで、定番モデルなら状態によって10万円前後になる場合もあります。日本が誇るYAMAHAもとてもポピュラーで、定番モデルは5万円程度が相場でしょう。

また有名ブランドでなくても、破損もなくちゃんと演奏が可能な状態なら、買取業者を利用しない手はありません。利用するなら楽器に詳しい買取業者を選ぶのが一番ですが、正しく査定できるスタッフがいるところを選ぶのがポイントです。

楽器買取専門なら壊れていてもOK?

サックスが壊れていて音が出ない、部品がなくなっているなど、完全な状態ではない場合もあります。そんなときにも、楽器買取専門店なら買い取ってもらうことができます。なぜそんなことができるのかというと、それは楽器の修理修繕を専門とするプロフェッショナルがいるからです。壊れ方にもよりますが、部分的に修理すれば使えるものの場合、高額な楽器には手が出ない初心者や学生などに中古楽器として売ることができます。

また、どうしても修理が難しいくらい壊れてしまっていても、パーツとして見れば十分に使えるものがたくさんあることが多いのです。パーツ化する目的で買い取ってくれるジャンク品の買取業者もありますし、そうしたところならキズや汚れがあっても問題ありません。メーカーも不明、いつのものかもわからない古いものであっても、あきらめずにそうした業者に査定に出すことをおすすめします。

サックスの買取にオススメのショップ/業者

サックスの買取専門スタッフのいる、エルミュージック

エルミュージック

エルミュージックは楽器買取専門業者なので、プロの査定員がいるのはもちろん、サックスの買取に特化したスタッフも在中しているので、他社よりも高価買取になる確率が高いです。専門のスタッフがいるので、買取後のメンテナンスも迅速に丁寧に、確実に行えるので、その点も買取価格に反映されています。セルマーやヤナギサワ、キャノンボールなど一流メーカーから、廃盤になってしまったサックスまで買取対応しています。

エルミュージックで査定してみる

サックス買取専門店、サックス買取ラボふくおか

サックス買取ラボふくおか

サックスだけを買取している、少し珍しい専門業者で、ブランドや品番だけでは査定額を決めないので、どこよりも高値になるそうです。サックスのプレイヤーが見えないところまでじっくり見て、また実際の音からも査定額を算出します。プロが本格的に大切にしてきたサックスの値段を出してくれて、しかもプレイヤーとして使ってみての金額を出してくれるので、他社とは全く違った査定額になると思います。

管楽器の買取なら、管楽器堂

管楽器堂

管楽器堂は名前の通り、管楽器を専門に買取している業者です。その中にサックスも含まれていて、名前や製品名が思い出せない、ケースがない、汚れてしまっているなどの悩みがあっても、管楽器堂に依頼すれば買取してもらえるかもしれません。管楽器が好きなスタッフだけのショップなので、日本全国どこの店舗やウェブで依頼をしてもちゃんと査定してもらえます。また年中無休で、急いでいる場合にも当日現金支払いが可能なので、助かります。

知り合いに譲る

サックスを処分したい場合、楽器を始めたいと考えている知人や友人に譲るという方法もあります。自分が学生時代にブラスバンドで使っていた楽器を、これから学校でブラスバンド部に入部する知り合いのお子さんに譲るといったことも考えられるでしょう。高価なものですので、信頼のおける知人なら喜んでもらえるはずです。

ただ、よくよく考えて、後でトラブルになりにくい相手に譲ることをおすすめします。完璧にメンテナンスされた新品同様の状態なら自信を持って譲れるかもしれませんが、後で故障が出たり破損が発覚したりした場合、修理費用はどうすべきか処分に困る問題になります。譲った後で問題が出ても一切責任は持たないと言い切れれば良いかもしれませんが、家族や親族でないとなかなか難しい問題です。また、相手がすぐに買取業者に売ってしまったなどという話になると、やはり納得はいかないでしょう。

オークションやメルカリなどの利用は可能?

オークションやメルカリなどで楽器を売ること自体は、特に問題はありません。ただし、キーボードやギターなどと違ってサックスのような口をつける楽器には不向きです。やはり買い手がつきにくいですし、楽器は発送にも注意が必要なため、トラブルの元がたくさんあります。お金に換えたいなら専門の業者を利用したほうが結果的にメリットがありますし、きちんと査定してくれるところなら価格も満足できる提示をしてもらえるのでそちらをおすすめします。

サックスを処分する方法まとめ

サックスを処分したい場合、いくつかの選択肢があります。大前提として、そのまま通常の不燃ゴミとして収集日に出すことはできませんので、そこはあらかじめ認識しておきましょう。単に廃棄処分する場合には粗大ゴミの申請が必要となりますので、各自治体のルールに従って申請が必要です。ただせっかくの楽器ですから、有名なメーカーのものならなおのこと、たとえ壊れていたとしても一度は楽器専門の買取業者に査定に出してみることをおすすめします。

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小山大作
家具の買取をはじめて15年以上の実績を持つ、家具買取業界最大手のL-line(エルライン)株式会社の広報兼バイヤー。
好きなジャンルは、北欧系をはじめアメリカントラディショナルやフレンチカントリーなど様々。 持てる知識と経験をもとに、少しでも生活に役立つ記事をお届けします。

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